目次
第1章 我執の病─人格障害
嫌な事件/不登校・引きこもりと同根か?/良い家庭の普通の子が/精神鑑定/人格障害/仏弟子のなかにも/三つの群と10の型/ワーグナーもサルトルも宅間も/母子関係が原因か?/空の理論/孤立する母親/いま、仏教がなすべきこと
第2章 21世紀型宗教の五条件
21世紀の宗教/五つの条件/参加型の宗教/実践型の宗教/心と体にかかわる宗教/自然とかかわる宗教/包容力のある宗教
第3章 自然と宗教─日本仏教の特質
草や木はもちろん/キリスト教とイスラム教の自然観/チベット仏教の自然観/日本仏教の自然観/第一の門番
第4章 イスラム教とどう向き合うか
イスラム教を考える/イスラム教とは/共同体のための宗教/掟としての宗教/聖俗不可分/原理主義とテロリズム/テロリズムは聖戦なり/暴力を容認?/私たちがなすべきことは
第5章 自殺にどう対処するか
ネット集団自殺/自殺の現状/うつ病との関係/宗教と集団自殺/ネット自殺とオウム/ブッダは自殺を認めていた?/龍樹も善導も/自殺を美化してきた伝統/祖師たちの死生観に学ぶ/仏教と社会性/一遍と一休/捨身の思想/「ドクター和尚ネット」構想
第6章 死に方を学ぶ─空海・法然・親鸞
良い死に方がわからない/日本仏教に学ぶ理由/空海の死病/吾れ永く山に帰らん/法然と親鸞/法然の過酷な晩年/最期の日々/愚痴にかえる/不遇な生涯/晩年の悲劇/尽きぬ苦労/なにを学ぶか
第7章 死に方を学ぶ─藤原道長・西行
失敗と成功の両極/糖尿病+心臓神経症でボロボロ/超豪華な臨終劇も結果は下品下生/花の下にて春死なん/和歌に執着して見事に死す/なにを学ぶか
第8章 死に方を学ぶ─日蓮・一遍
剛と柔の好対照/「はらのけ」を病む/最期の日々/捨て聖/旅に死す/なにを学ぶか
第9章 ブッダに死に方を学ぶ
立派な死に方ができた理由/ブッダ晩年の悲劇/ブッダ病む/致命的な病状になって/後始末/困った人たち/完璧な死に方はない
第10章 引導の渡され方、渡し方
「引導」/愛した人はエイズだった/「死んでも良い」と告げなさい/死後の存在は?/Kさんの場合/大往生
第11章 葬式仏教を擁護する
きちんとした葬式を/浄土は?如来さまは?/仏教の霊魂論/日本人の霊魂観/学問仏教の傲慢さ/葬式は霊魂実在論で良い
第12章 団塊の世代と仏教
なにかと話題の…/唯物論的な価値観/宗教への関心はない?/仏教に目覚める可能性/お坊さんは敬遠される?/修行が大事/実体験できるか否かが鍵
第13章 団塊の世代と「心の闇」
激増する高齢者犯罪/自殺も多い高齢者/団塊の世代の未来は?/心身をむしばむうつと貧困化/乱用される「心の闇」/仏教の寄与できる領域
第14章 アニメ仏教学の冒険
若年層に仏教を広めるには/草木国土悉皆成仏/異なる「常識」/日本仏教とアニミズム/きっかけ/宮崎アニメの使い方/エヴァンゲリオンの衝撃/人格障害の典型例/シンジもアスカも/人間の条件/魂のありか/オウム事件の衝撃/事件を予見した『AKIRA』/超能力者と混乱する未来社会/アニメ版にない重要な人物/暴走する超能力者の人格/物質主義・拝金主義と危険な兆候
第15章 チベット仏教界の現状
1回目の中央チベット/高山病の恐ろしさ/漢人化するチベットと巡礼者たち/僧院に僧侶の数が多かった理由/世代間のギャップ/希望
第16章 超巨大な悪に向かい合えるか?
チベット仏教の惨劇/日本史研究のかつての動向/鎌倉時代の成年寿命は二五歳/外国の歴史はもっと過酷だった/世界の人口史/超巨大な悪たち/超巨大な悪を体験していない
第17章 学問仏教の限界・仏道修行の限界
社会性なき仏教に未来はない/近代仏教学の致命的な欠陥/混迷をきわめる霊魂観/仏教は遺物か/修行と人格/修行に逃避する人々
第18章 いまこそ第二の大乗仏教運動を!
なぜ多岐にわたったのか?/てらこや活動とマンダラ塗り絵/日本の仏教は「日本仏教」で/第二の大乗仏教運動/学者や研究者のなすべき仕事
あとがきに代えて
嫌な事件/不登校・引きこもりと同根か?/良い家庭の普通の子が/精神鑑定/人格障害/仏弟子のなかにも/三つの群と10の型/ワーグナーもサルトルも宅間も/母子関係が原因か?/空の理論/孤立する母親/いま、仏教がなすべきこと
第2章 21世紀型宗教の五条件
21世紀の宗教/五つの条件/参加型の宗教/実践型の宗教/心と体にかかわる宗教/自然とかかわる宗教/包容力のある宗教
第3章 自然と宗教─日本仏教の特質
草や木はもちろん/キリスト教とイスラム教の自然観/チベット仏教の自然観/日本仏教の自然観/第一の門番
第4章 イスラム教とどう向き合うか
イスラム教を考える/イスラム教とは/共同体のための宗教/掟としての宗教/聖俗不可分/原理主義とテロリズム/テロリズムは聖戦なり/暴力を容認?/私たちがなすべきことは
第5章 自殺にどう対処するか
ネット集団自殺/自殺の現状/うつ病との関係/宗教と集団自殺/ネット自殺とオウム/ブッダは自殺を認めていた?/龍樹も善導も/自殺を美化してきた伝統/祖師たちの死生観に学ぶ/仏教と社会性/一遍と一休/捨身の思想/「ドクター和尚ネット」構想
第6章 死に方を学ぶ─空海・法然・親鸞
良い死に方がわからない/日本仏教に学ぶ理由/空海の死病/吾れ永く山に帰らん/法然と親鸞/法然の過酷な晩年/最期の日々/愚痴にかえる/不遇な生涯/晩年の悲劇/尽きぬ苦労/なにを学ぶか
第7章 死に方を学ぶ─藤原道長・西行
失敗と成功の両極/糖尿病+心臓神経症でボロボロ/超豪華な臨終劇も結果は下品下生/花の下にて春死なん/和歌に執着して見事に死す/なにを学ぶか
第8章 死に方を学ぶ─日蓮・一遍
剛と柔の好対照/「はらのけ」を病む/最期の日々/捨て聖/旅に死す/なにを学ぶか
第9章 ブッダに死に方を学ぶ
立派な死に方ができた理由/ブッダ晩年の悲劇/ブッダ病む/致命的な病状になって/後始末/困った人たち/完璧な死に方はない
第10章 引導の渡され方、渡し方
「引導」/愛した人はエイズだった/「死んでも良い」と告げなさい/死後の存在は?/Kさんの場合/大往生
第11章 葬式仏教を擁護する
きちんとした葬式を/浄土は?如来さまは?/仏教の霊魂論/日本人の霊魂観/学問仏教の傲慢さ/葬式は霊魂実在論で良い
第12章 団塊の世代と仏教
なにかと話題の…/唯物論的な価値観/宗教への関心はない?/仏教に目覚める可能性/お坊さんは敬遠される?/修行が大事/実体験できるか否かが鍵
第13章 団塊の世代と「心の闇」
激増する高齢者犯罪/自殺も多い高齢者/団塊の世代の未来は?/心身をむしばむうつと貧困化/乱用される「心の闇」/仏教の寄与できる領域
第14章 アニメ仏教学の冒険
若年層に仏教を広めるには/草木国土悉皆成仏/異なる「常識」/日本仏教とアニミズム/きっかけ/宮崎アニメの使い方/エヴァンゲリオンの衝撃/人格障害の典型例/シンジもアスカも/人間の条件/魂のありか/オウム事件の衝撃/事件を予見した『AKIRA』/超能力者と混乱する未来社会/アニメ版にない重要な人物/暴走する超能力者の人格/物質主義・拝金主義と危険な兆候
第15章 チベット仏教界の現状
1回目の中央チベット/高山病の恐ろしさ/漢人化するチベットと巡礼者たち/僧院に僧侶の数が多かった理由/世代間のギャップ/希望
第16章 超巨大な悪に向かい合えるか?
チベット仏教の惨劇/日本史研究のかつての動向/鎌倉時代の成年寿命は二五歳/外国の歴史はもっと過酷だった/世界の人口史/超巨大な悪たち/超巨大な悪を体験していない
第17章 学問仏教の限界・仏道修行の限界
社会性なき仏教に未来はない/近代仏教学の致命的な欠陥/混迷をきわめる霊魂観/仏教は遺物か/修行と人格/修行に逃避する人々
第18章 いまこそ第二の大乗仏教運動を!
なぜ多岐にわたったのか?/てらこや活動とマンダラ塗り絵/日本の仏教は「日本仏教」で/第二の大乗仏教運動/学者や研究者のなすべき仕事
あとがきに代えて
内容説明
もっと活き活きした仏教にするために、グローバルな視点と鋭い問題提起で日本仏教を叱咤激励する本いま仏教が直面している状況と果たさねばならない使命を明らかにしながら、分かり易い言葉と論理で展開。実践・参加・展開する宗教への可能性を探る。