内容説明
細身ながらも安定を感じさせる姿、見事な空間の切り取り方を見せる六つの腕、様々な表情を持つ三つの顔。 その全てを緻密な造形で生み出す。 ひと筆ひと筆の丁寧な彩色が、乾 漆像独特の風合いをつくり出す。 妥協を許さない原型製作により、180日という日数をかけ完成しました。
モデルとなったのは国宝「阿修羅像」。光明皇后が亡き母・橘三千代のために造らせた供養仏の一体といわれる。 表情の異なる三つの顔と六本の細くしなやかな腕の調和、哀愁を帯びたまなざしは見る者の心をとらえ、1300年の時を超えて今に天平の息吹を伝える。
【阿修羅とは】 インドの古代神話では戦闘神として登場し、帝釈天(インドラ)との戦いが有名だが、仏教に帰依してからは護法善神となり、八部衆に加えられた。 2本または6本の腕を持つ異形の姿で表わされることが多い。
■ポリストーン製
■サイズ (約)177(H)×120(W)×65(D)mm 250g