《目次》
序章 金剛頂経への招待
身の回りの金剛頂経―現代に生きるその姿
「金剛」とは何か―金剛頂経のキーワード
第一章 金剛頂経とは何か
金剛頂経の成立前夜―玄装三蔵と大日経
金剛頂経の成立―生み出された時代と場
金剛頂経という経典群―梵・漢・蔵の諸テキスト
金剛頂経の構成―密教システムの概要
第二章 金剛界マンダラの出生
金剛頂経における大日如来―そのさまざまなありかた
成仏を説く五相成身観―五段階の即身成仏法
金剛界マンダラの出生(1)―中軸となる五仏
金剛界マンダラの出生(2)―四仏を補佐する十六大菩薩
金剛界マンダラの出生(3)―四仏のさとりの「印」・四波羅蜜菩薩
金剛界マンダラの出生(4)―八供養菩薩による相互供養
金剛界マンダラの出生(5)―マンダラを守護する四摂菩薩
金剛界・大マンダラの完成―成身会のすばらしい世界
第三章 秘密の世界ヘ
マンダラに入る灌頂の儀礼―讃歎とマンダラ建立
灌頂の具体的な作法―花を投げて仏を得る
金剛頂経の悉地観―この経典の効き目
「秘密法」の世界―後期密教への出発点
四印と四曼―ほとけを表す四種の方法
さまざまな実践儀礼―百字真言と四智梵語
第四章 金剛界マンダラの展開
第二番目のマンダラ―三昧耶会・金剛秘密マンダラ
第三・第四のマンダラ―微細会と供養会
第五・第六のマンダラ―四印会と一印会
第五章 明王と菩薩のマンダラ
降三世品の密教―降伏のほとけ・降三世明王
遍調伏品の意義―密教的観音のマンダラ
一切義成就品へ―虚空蔵菩薩のマンダラ
第六章 金剛頂経のほとけたち
密教菩薩の代表・金剛薩た―その意義と図像
マンダラを守護するほとけたち―四大明王と二十天
第七章 金剛頂経の広がり
中国の金剛頂経(1)―現在の密教教義と実践の確立
中国の金剛頂経(2)―二つの珍しい金剛界マンダラ
空海と金剛頂経―日本密教におけるその位置づけ
アジア各地の金剛頂経(1)―雲南・韓国と敦煌
アジア各地の金剛頂経(2)―インドネシアとチベット
金剛頂経以降の密教展開―理趣経、そして後期密教へ
第八章 現代と金剛頂経
金剛頂経の可能性―「聖なるもの」との合一を目指して
あとがき
参考文献
【著者略歴】
1945年、香川県に生まれる。京都大学大学院文学研究科(仏教学)博士課程修了。文学博士。種智院大学教授、国際日本文化研究センター教授を経て、現在、種智院大学学長。著書に『密教仏の研究』(法藏館)、『大日経入門』(大法輪閣)、『曼荼羅の鑑賞基礎知識』(至文堂)、『空海と密教』(PHP研究所)、『密教とマンダラ』(NHK出版)など多数。