「胎蔵曼荼羅」――荘重・華麗な密教世界




東京・練馬の観蔵院(真言宗智山派・小峰彌彦住職)の依頼で制作された両部曼荼羅は、まず平成8年に金剛界曼荼羅が完成し、それから5年後の平成13年秋に胎蔵曼荼羅が完成しました。依頼があってから実に18年をかけて成就した力作――『彩色 胎蔵曼荼羅』はその全尊(412尊)をカラー・原寸大で収録したものです……。
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《虚空蔵院》

中台八葉院の下方、その左右にやはり目立つ巨像2尊が描かれています。これは右方に位置する一百八臂金剛蔵王菩薩。一線一画をもおろそかにせず精魂込めて描いたという、血のにじむような作者の気迫が如実に伝わってきます。

《中台八葉院》
胎蔵曼荼羅の核心部。大日如来を中心に4仏・4菩薩がまします八葉の朱色がひときわ目立っています。

《蓮華部院》
中台八葉院の左方。ここにはおなじみの聖観音をはじめとする21体の観音菩薩が並び、その間に15使者が描かれています。各尊の容姿はもちろん、その表情にも顕著な個性の違いが見られるのが、観蔵院曼荼羅の特徴です。

《最外院》

曼荼羅の四方を囲んだ部分。ここには動物や鬼の類まで登場し、見る者を楽しませてくれます。これは焔摩天と暗闇天女(上)、および太山府君と鬼衆(下)。