Introduction of our Book Introduction of our Work of Art in Buddhism Book shops deal with our books Making your Book Order
TOPページに戻る
Let's learn Buddhism Our Company Link Contact and Questionnaire Return to top page


 会葬者の心得
昌林寺住職  郡司 博道(ぐんじ・はくどう)
(大法輪閣刊『大法輪選書 仏教葬儀の常識と問題』より)
1. 会葬の意味あい
2. 会葬の意義
3. 参列するにあたって
4. 受付にて
5. 式場での心得
6. 葬儀中の献香・焼香について
7. 告別式の焼香について
8. 数珠について
9. 告別式を終えて

 1.会葬の意味あい
 会葬とは、葬儀・告別式(葬式)に会同することである。一般には葬儀と告別式とは同義に考えられているが、本来は全く別個の行事である。それぞれ違った意味をもっている。すなわち、葬儀とは、死者の成仏を祈る儀式であり、喪主を中心に、遺族・近親者・故人と深い関係のある交友者・葬儀委員長・世話役など、遺族より諸役をまかされた方々によって営まれる。
 告別式は、死者と永遠の別れを告げるセレモニーであり、葬儀に参列された方々だけでなく、死亡通知・新聞広告・電話・口コミ等によって故人の死を知った一般の方々の参列のもとで行われる。普通、告別式に参列する方々を会葬者と呼んでいるが、以下、葬儀・告別式に参列する方々を会葬者、告別式のみの方を一般会葬者と呼ぶことにする。

TOPへ



 2.会葬の意義
 葬儀・告別式は、故人の最後をかざる哀惜あふれる、おごそかな儀式である。ふだん会うたびに、一生一度の出会いだと思い、慎重にふるまうことを、茶会の心得では一期一会(いちごいちえ)というが、葬儀・告別式に参列することこそ文字通り一期一会である。したがって、一挙手一投足にも粗略があってはならない。故人の霊安かれと、全会葬者、異体同心で供養の誠を尽くさねばならない。

TOPへ



 3.参列するにあたって
 会葬者は、まず身心を整え、清めければならない。参列する服装を整えたら、自宅を出る前に、ご本尊さまにお香をお供えし、故人の冥福を祈るとともに、身心を清める。
 次に服装のことだが、喪主は正式、葬儀委員長や親族等は正式か準喪服、世話人等は略式・平服でも非礼ではないが、喪章(洋服の場合は腕に黒い布を巻き、和服の場合は黒いイチョウ型のリボンを左の胸に着ける)を使用する。
 一般会葬者は、準喪服・略式・平服、いずれでもいいが、平服の場合は悲しみを着るという気持を表わすため、靴・ネクタイは黒を用いる。もちろん、肌着・靴下など目に見えないものも、新しいものか、洗濯済みの清潔なものに替えたい。
 葬儀・告別式は、一定の時間内にきちんと執行されるので、とくに時間厳守が肝要である。時刻におくれて到着し、読経が始まってから着席することのないよう、予定時刻より早目(20分位前)に到着するよう配慮しなければならない。一般会葬者の場合は、告別式の時間中にお焼香を済ませればよいわけだが、できれば定刻には到着するよう心掛けたいものである。また、やむをえない用務で終了まで参列できないこともあるが、その場合には焼香が済んだら目立たない後席に移り、時刻をみて静かに退出しよう。

TOPへ



 4.受付にて
 葬儀・告別式の会場は、自宅・菩提寺・葬祭場などで行われる。いずれの場合でも会場入口近くに受付が設けられる。
 一般会葬者は係の人に一礼し、「この度は誠にご不幸なことで……」など簡単なお悔みを述べ、香典を差し出し、次に、会葬者名簿に記帳する。香・ローソクなど簡単な供え物を持参した場合は受付に渡す。
 告別式には、なるべく軽装で臨むが、帽子・えり巻・オーバーコート・バッグ・傘などは荷物預り係に手渡す。式場ではすべて係の人の案内または指示に従いたい。

TOPへ



 5.式場での心得
 式場では静粛を旨とし万事控え目に。遺族への挨拶、知り合いとの挨拶も目礼にとどめ、私語も極力謹みたい。とくに高声は厳禁である。

TOPへ



 6.葬儀中の献香・焼香について
 会葬者は献香・焼香は焼香のみ行う。霊前でする場合には、献香、焼香の順で行う。
 献香は線香立より右手で一本取り出し・ローソクの火で点火し、左右の親指・人指し指・中指で奉持し、額の前で拈(ねん)じ(指圧をゆるやか加え、供養の真心を香に托す)右手で炉中に奥の方から垂直に立てる。
 次に焼香だが、香は右手の親指・人指し指・中指でつまみ、額に押しいただいてから香炉に投ずる(これを主香または第一香という)。次に再び香をつまみ、こんどは額にいただかず、水平に指を移動させ香炉の中に投ずる(これを従香または添香・第二香という)。
 香は仏・法・僧の三宝に三回献ずるのが正式だが、普通は、三位一体の気持で主香・従香合わせて一回でよい。焼香に用いる抹香は、香炉にあらかじめ用意してある香を用いるが、普通、備え付けの香は、お世辞にも上質の香とはいえない。霊前で焼香する方々だけでも、持参した上質の香をあげたいものである。
 焼香には時間を要するので、あらかじめ定められた方々だけ霊前で献香・焼香し、他の方々は自席で焼香する。この場合、上席より順次香炉廻す(これを廻し焼香という)。
 霊前での献香・焼香の順位は、司会者の指示に従う。自分の番がきたら、席より静かに立ち、導師の僧・喪主に一礼して霊前に進み、正座・合掌低頭・献香・焼香の順で行う。終わって合掌低頭し、次の方と替わり帰席する(以上は座礼)。

TOPへ



 7.告別式の焼香について
 ここでは、一般会葬者の焼香について述べよう。自宅・菩提寺・葬祭場等、いずれの場合でも座礼は長時間を要するので、一般会葬者の焼香は立礼により、霊前正面に設けられた焼香台で行う。焼香の順位は、とくに定められていないのが通例である。したがって到着順ということになるが、告別式のはじめに司会者より順位の指示が行われることもある。その場合は、焼香者の読みあげがすべて終わってから一般焼香者の順となる。
 焼香者は、自席を離れ、焼香台の一歩手前で止まり、導師の僧・喪主に一礼、一歩進んで焼香台の前に立ち、合掌低頭、焼香が終わったらまた合掌低頭、側方に移り、退出する。

TOPへ



 8.数珠について
 数珠は念珠ともいい、仏教徒のシンボルになっている。正式のものは108の珠をつないである。これは仏教で説く108煩悩を意味し、珠を一つ一つ繰ることによって108の煩悩が一つずつ清められるとされている。数珠を手にかけて合掌し、祈ることによって身心を清め、故人の冥福を祈るのである。宗派によってその形態はそれぞれ違っているが、意味あいは同じ。
 葬儀・告別式の際には、特別の場合を除いて略式のものを用いる。男性用は形が大きく、黒檀・白檀・虎眼石・菩提樹・水晶・タガヤサン(鉄刀木)などの材質のもの、女性用は珠が小さく、紫や朱のふさがついている。材質は、琉珀(こはく)・珊璃(めのう)・白珊瑚・水晶・紫水晶・象牙・真珠などである。
 持ち方は左手のおや指と人さし指の間に掛ける。合掌の際は両手のなか指に掛け・掌のひらと掌のひらをすり合わせるようにして祈念する(女性用の数珠の場合は、ふさが両掌のなか指の外側に位置するように掛ける)。
 祈念は、禅宗系なら南無釈迦牟尼仏、浄土系は南無阿弥陀仏、題目系は南無妙法蓮華経、真言系は南無遍照金剛(へんじょうこんごう)などと念じたい。葬儀・告別式は、喪主家の所属する教義にもとづいて儀式が行われるので、声に出して高声に称えず、微声か心中でお称えしよう。
 一般会葬者で、勤め先から出向いたり、うっかりして数珠を持参しなかったような場合には、式場で知人のものを、焼香のときだけ借りても差しつかえない。

TOPへ



 8.告別式を終えて
 密葬のあとの本葬の場合には、すでに故人は遺骨となっているので、出棺の儀は行われないが、告別式のあと、出棺の儀式がある場合には、やむをえぬ事情がある場合を除き、所定の場所で待機し、遺族代表その他のご挨拶を受け、故人の冥福を祈りながら、合掌して霊枢車が視界から去るまでお見送りしよう。
 会葬者のなかで、定められた方々だけが指定された自動車に分乗し、火葬場におもむき、荼毘式(だびしき=納めの式)・収骨式に参列する。
 霊枢車の去ったあと、式場で会った知人等に挨拶することは当然だが、その際でも大声で話しあったり、笑い声などをたててはならない。とくに長い立話は禁物。話が長引びくようなら、場所をかえてするべきである。

TOPへ


Introduction of our Book Introduction of our Work of Art in Buddhism Book shops deal with our books Making your Book Order
TOPページに戻る
Let's learn Buddhism Our Company Link Contact and Questionnaire Return to top page