『澤木興道』全集 第一巻
証道歌を語る
坐禅一筋に生涯を貫き《宿無し興道》と呼ばれた偉大なる禅僧・澤木老師。難解な言葉を一切排し、道元禅の神髄を語りかける講話集!
著者 | 澤木 興道 著 |
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ジャンル | 書籍 > 禅 |
シリーズ | オンデマンド新装版 『澤木興道』全集 |
出版年月日 | 2013/12/21 |
ISBN | 9784804619002 |
判型・ページ数 | 4-6・366ページ |
定価 | 本体3,600円+税 |
在庫 | 在庫僅少 |
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目次
第一巻
永嘉大師証道歌
証道歌の成立
永嘉大師略伝
君見ずや 宇宙いっぱいの仕事/いつも命がけ
無明の実性即仏性
仏魔同面/独行道/明るい世界/仏道修行の秘伝/生命力をつかむ
法身覚了すれば無一物 黄金は毒蛇
五蘊の浮雲は空去来 一夜作りの菌
実相を証すれば人法無し 色眼鏡で見る世界/行づまりはない
頓に如来禪を覚了すれば
偽もの禅/生活即宗教/口伝の妙味/行を迷の中に立てる
夢裡明明として六趣有り カビ的存在
罪福も無く損益も無し 真実の落着き
比来塵鏡未だ曽て磨さず 透明な分別
誰か無念誰か無生 眼と眉と相識らず/鞘をはめて見る
機関木人を喚取して問え 有為転変
四大を放って把捉すること莫れ 心一つに住みかえて
決定の説は真僧を表す てきめんの問題
直に根源を截るは仏の印する所 腰かけ生活
摩尼珠人識らず 煩悩のいれ物
六般の神用空不空 不思議な交錯
五眼を浄うし五力を得 煙幕を払う
鏡裡に形を看る見ること難からず 涅槃の道
調べ古り神清うして風自ら高し 弊衣破椀また閑閑
三身四智体中に円なり 大根を潰ける/手さぐりの人生/身構え一つ
上士は一決して一切了ず 徹底せる生活
但だ自から懐中に垢衣を解け 懐中の珠
他の謗するに従す他の非するに任す 悪言は甘露の味
悪言は是れ功徳なりと観ずれば 怨親平等
宗も亦通じ説も亦通ず 無言の言/コレは什麼
但我れ今独り達了するのみに非ず 本来無一物
江海に遊び山川を渉り エンマに賄賂
行も亦禪坐も亦禪 命がけの奥
我が師然燈仏に見ゆることを得て 無我相の体験
幾回か生じ幾回か死す 業力と願力
頓に無生を悟了してより 不幸即幸福
深山に入り蘭若に住す だれも見ていない世界/ただ一つの使命
覚すれば了じて功を施さず ことごとく第一線
住相の布施は生天の福 ひたすらの求道/六道のグルグル舞い
勢力尽きぬれば箭還って墜つ 布施の功徳
争か似かん無為実相の門 同一人の距離
但本を得て末を愁うること莫れ 道心の有無/真実に徹する/矛盾の包容
我れ今此の如意珠を解す 逆襲する自利/利他は自利
仏性の戒珠心地に印す
戒定慧の三学/因縁生のもの/達磨の一心戒/天地いっぱいの戒/福田衣下の身
降竜の鉢解虎の錫 仏のあとかた
真を求めず妄を断ぜず 宝所は近し/石火光中の身/凡夫の見本
無相は空無く不空も無し 鏡に映る姿
万象森羅影中に現ず 水をさけ火に入る
法財を損じ功徳を滅することは 坐禅にやどる力
大丈夫慧剣を乗る 大丈夫の気魂/座敷いっばいの坐禅/能力の善用
但能く外道の心を摧くのみに非ず 人格の説法
一性円に一切の性に通じ 一事が万事
諸仏の法身我が性に入り 人生の撃ち方やめ/仏との継ぎ目
弾指円成す八万の門 ネジ加減
一切の数句は数句に非ず 地獄極楽は名の違い
当処を離れず常に湛然 天地充満
人あり我れに何んの宗をか解すと問わば 摩詞般若の力
或は是或は非人識らず 死んで生きる
吾早く曽て多劫を経て修す 眉毛を結ぶ
真をも立せず妄本空なり 真と妄と/人間の規定
二十の空門元著せず 刹那は永遠
心は是れ根法は是れ塵 末法の世
作は心にあり殃は身にあり 手綱の取り方
無間の業を招かざることを得んと欲せば 正法輪を謗す
栴檀林に雑樹なし なり切った人
境静に林間にして独り自ら遊ぶ 独り自ら遊ぶ
円頓の教は人情没し 見直した人生/先へ行くだけ/仏を探す
是れ山僧人我を逞うするにあらず 全体主義の教え
非も非ならず是も是ならず 一分八間
吾早年より来学問を積み 無駄骨折り
従来蹭蹬として虚りに行ずることを覚う 風塵の客
二乗は精進して道心なく 素性の違い/無限の因果
亦愚凝亦小駭 創造の生活
指を執して月となす枉て功を施す 継目をなくす
了ずれば業障本来空 現在の超越/阿闍世太子
飢えて王膳に逢えども喰うこと能わずんば 塊を追う犬
欲にあって禪を行ずるは知見の力なり 三界二五有/禅界に欲なし
獅子吼無畏の説 一言十方を尽す/ゼロか万点か
但犯重の菩提を障うることを知って 破戒の義なし
二比丘あり婬殺を犯す 罪いずこにありや
粉骨砕身も未だ酬るに足らず 零度以下
法中の王最も高勝 生命ある一日
仮使い鉄輪頂上に旋るも 洋洋たる雅量/一真実をつかむ
解説 秦慧玉
永嘉大師証道歌
証道歌の成立
永嘉大師略伝
君見ずや 宇宙いっぱいの仕事/いつも命がけ
無明の実性即仏性
仏魔同面/独行道/明るい世界/仏道修行の秘伝/生命力をつかむ
法身覚了すれば無一物 黄金は毒蛇
五蘊の浮雲は空去来 一夜作りの菌
実相を証すれば人法無し 色眼鏡で見る世界/行づまりはない
頓に如来禪を覚了すれば
偽もの禅/生活即宗教/口伝の妙味/行を迷の中に立てる
夢裡明明として六趣有り カビ的存在
罪福も無く損益も無し 真実の落着き
比来塵鏡未だ曽て磨さず 透明な分別
誰か無念誰か無生 眼と眉と相識らず/鞘をはめて見る
機関木人を喚取して問え 有為転変
四大を放って把捉すること莫れ 心一つに住みかえて
決定の説は真僧を表す てきめんの問題
直に根源を截るは仏の印する所 腰かけ生活
摩尼珠人識らず 煩悩のいれ物
六般の神用空不空 不思議な交錯
五眼を浄うし五力を得 煙幕を払う
鏡裡に形を看る見ること難からず 涅槃の道
調べ古り神清うして風自ら高し 弊衣破椀また閑閑
三身四智体中に円なり 大根を潰ける/手さぐりの人生/身構え一つ
上士は一決して一切了ず 徹底せる生活
但だ自から懐中に垢衣を解け 懐中の珠
他の謗するに従す他の非するに任す 悪言は甘露の味
悪言は是れ功徳なりと観ずれば 怨親平等
宗も亦通じ説も亦通ず 無言の言/コレは什麼
但我れ今独り達了するのみに非ず 本来無一物
江海に遊び山川を渉り エンマに賄賂
行も亦禪坐も亦禪 命がけの奥
我が師然燈仏に見ゆることを得て 無我相の体験
幾回か生じ幾回か死す 業力と願力
頓に無生を悟了してより 不幸即幸福
深山に入り蘭若に住す だれも見ていない世界/ただ一つの使命
覚すれば了じて功を施さず ことごとく第一線
住相の布施は生天の福 ひたすらの求道/六道のグルグル舞い
勢力尽きぬれば箭還って墜つ 布施の功徳
争か似かん無為実相の門 同一人の距離
但本を得て末を愁うること莫れ 道心の有無/真実に徹する/矛盾の包容
我れ今此の如意珠を解す 逆襲する自利/利他は自利
仏性の戒珠心地に印す
戒定慧の三学/因縁生のもの/達磨の一心戒/天地いっぱいの戒/福田衣下の身
降竜の鉢解虎の錫 仏のあとかた
真を求めず妄を断ぜず 宝所は近し/石火光中の身/凡夫の見本
無相は空無く不空も無し 鏡に映る姿
万象森羅影中に現ず 水をさけ火に入る
法財を損じ功徳を滅することは 坐禅にやどる力
大丈夫慧剣を乗る 大丈夫の気魂/座敷いっばいの坐禅/能力の善用
但能く外道の心を摧くのみに非ず 人格の説法
一性円に一切の性に通じ 一事が万事
諸仏の法身我が性に入り 人生の撃ち方やめ/仏との継ぎ目
弾指円成す八万の門 ネジ加減
一切の数句は数句に非ず 地獄極楽は名の違い
当処を離れず常に湛然 天地充満
人あり我れに何んの宗をか解すと問わば 摩詞般若の力
或は是或は非人識らず 死んで生きる
吾早く曽て多劫を経て修す 眉毛を結ぶ
真をも立せず妄本空なり 真と妄と/人間の規定
二十の空門元著せず 刹那は永遠
心は是れ根法は是れ塵 末法の世
作は心にあり殃は身にあり 手綱の取り方
無間の業を招かざることを得んと欲せば 正法輪を謗す
栴檀林に雑樹なし なり切った人
境静に林間にして独り自ら遊ぶ 独り自ら遊ぶ
円頓の教は人情没し 見直した人生/先へ行くだけ/仏を探す
是れ山僧人我を逞うするにあらず 全体主義の教え
非も非ならず是も是ならず 一分八間
吾早年より来学問を積み 無駄骨折り
従来蹭蹬として虚りに行ずることを覚う 風塵の客
二乗は精進して道心なく 素性の違い/無限の因果
亦愚凝亦小駭 創造の生活
指を執して月となす枉て功を施す 継目をなくす
了ずれば業障本来空 現在の超越/阿闍世太子
飢えて王膳に逢えども喰うこと能わずんば 塊を追う犬
欲にあって禪を行ずるは知見の力なり 三界二五有/禅界に欲なし
獅子吼無畏の説 一言十方を尽す/ゼロか万点か
但犯重の菩提を障うることを知って 破戒の義なし
二比丘あり婬殺を犯す 罪いずこにありや
粉骨砕身も未だ酬るに足らず 零度以下
法中の王最も高勝 生命ある一日
仮使い鉄輪頂上に旋るも 洋洋たる雅量/一真実をつかむ
解説 秦慧玉